西堀病院リハビリ課のブログ 西堀病院リハビリ課のブログ

HALの研修会を行いました

今年も残すところ約1か月となりました。令和最初の元旦を迎え、皆様はどのような予定を立てていますか?
今回は、ロボットスーツの代名詞的存在となっているCYBERDYNE株式会社のHALに関する研修会を当院で開催して頂きましたので、内容をご紹介させて頂きたいと思います。
このロボットスーツHALは、CYBERDYNE株式会社によれば、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができると言われています。
仕組みは、装着者が「こう動きたい」という意思を脳が送り出す信号から読み取り、それに合わせてパワーユニットをコントロールすることで、動作を補助する装着型ロボットです。例えば、「歩きたい」と考えた時、脳は歩くための筋肉に司令を出し、信号が送り出されます。これが生体電位信号です。この生体電位信号を読み取り、歩く動作に合わせてパワーユニットが働き、各関節に装備されたモーターや制御機器が作動して動作を補助します。
種類は、①下肢タイプ、②単関節タイプ、③腰タイプがあります。

*下肢タイプ

*単関節タイプ

*腰タイプ

リハビリテーション場面では、動作時に脳は実際に動作がどういう信号でどのように動作したかの確認を行うことで、脳に正のフィードバックを行い学習することができます。また、動作がスムーズに出来ることにより、運動量が大幅にアップし、生活改善にも繋がります。

このHALは、2016年1月より、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、シャルコー・マリー・トゥース病、封入体筋炎、遠位型ミオパチー、筋ジストロフィー、先天性ミオパチーの8疾患が保険適応となっています。

また病院や介護施設で、職員の身体の負担を低減するため、介護者向けの機器もあります。

今回の研修会では、リハビリスタッフが約20名参加し、それぞれの機器を装着し体験しました。AIなど、ロボット機器の参入の時代の中で、最新のロボットに触れることができ有意義な時間を過ごすことができました。

通所リハビリテーション西堀主任 山本(作業療法士)

 

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