カテゴリー: リハブログ
新たに増えた機器の紹介
2022年06月24日
リハビリテーション分野では様々な機器を使用し臨床を行っていきます。その中で先日二つの機器を新たに購入したので紹介します。一つ目はトランクソリューションです。これは体幹機能が弱い方に対して体幹を垂直位に保つ機器となります。特に脳卒中疾患の方は体幹機能が弱くなる事が多い為、この機器を使用し、さらに膝や足首を固定する長下肢装具と併用して歩行練習を行う事で効果的と言われています。
二つ目はロッキングボードです。これは主に座ってバランスを保つなど体幹機能を向上させる機器となっております。体幹は身体の土台の様なものであり、いくら足や腕が強くても土台である体幹がグラグラであると足や腕の筋肉を適切に発揮する事が出来なくなりバランスが崩れてしまうため、体幹機能を向上させる事が重要と言われています。
昨年11月に開催された第74回道南医学会大会で当院のリハビリスタッフが「回復期リハビリテーション病棟に入棟した脳卒中患者の運動機能が日常生活自立度に及ぼす影響~入院時における運動FIMと身体機能評価の関連性~」という演題で発表をしましたが、脳卒中患者様において日常生活を自立する為には入院時の体幹機能が重要という結果となり、より安全な歩行や生活を送る上では体幹機能が必要不可欠となります。よって今回購入した機器は体幹に着目した物ですが、この機器を使用し、今後も安全な歩行、安全な生活を提供できるように臨床を行っていきたいと思います。
院内リハビリテーション課 主任 小笠原(理学療法士)
学術大会に参加しました
2022年06月17日
6月11日、12日で第52回北海道作業療法学会学術大会が帯広で開催されました。今回は現地参加とリモート参加のハイブリッド形式で行われ、当院からはOT大林とOT福士の2名がリモートで参加しました。大会テーマは「技術継承と技術革新~変革の時代にしなやかに対応する作業療法~」となっており、ロボットセラピーや地域包括ケアシステムについて、帯広市における地域リハビリテーション活動・介護予防普及啓発事業・支援事業の実践などの講演がありました。今回の講演では「地域」に着目しており、withコロナの時代で、これらからの「函館市」という地域との関わりを考える良い機会となりました。2人にはこれからも地域を盛り上げるリハビリスタッフとして頑張って欲しいですね!
院内リハビリテーション課 主任 小笠原(作業療法士)
西堀病院の屋上園芸
2022年05月27日
毎年恒例、屋上園芸を開始しました。例年、当院作業療法士が中心となり土の入れ替え、種植えをしていましたが、今年は患者さまにその一部を担ってもらいました。退院後、園芸を楽しみにされている方、今は出来ないけど元々やっていた方、農家を営んでいた方等、園芸のスペシャリストたちを集め実施しました。やはり私たちより詳しく、患者さまから園芸に関するノウハウを教えて頂きました。いつもは受け身な患者さまも主体的に取り組む様子や患者さま間での交流も見られ、とても良い時間となりました。
まだまだコロナの不安は絶えず、患者さまの外出機会が奪われてしまっている状況です。その中でもこの屋上園芸が、少しでも患者様の楽しめる場所、心休まる場所となるよう整備していきます。
5月初旬に種植をし、今ではこんなに成長しています。
次は収穫です。
院内リハビリテーション課 係長 村山(作業療法士)
通所・訪問リハビリテーションにおける言語聴覚士のお仕事
2022年05月20日
西堀病院の通所・訪問リハビリにおける言語聴覚療法は「言語障害・音声障害・構音障害・嚥下障害」を中心にリハビリを行っています。うまく言葉が出ない、大きな声が出せない聞こえが悪く話声が理解できないといった症状に対して日常会話が行いやすいように訓練、アドバイスを行います。
また、食事がうまく出来ない方には「今どこに問題があるのか」を評価させていただき、どうすれば安全に食べることができるのかアドバイス・指導させていただくとともに、飲み込みに必要な力をつけるための訓練を行います。病院と連携して嚥下造営検査という詳細な検査を行うことが出来るのも当院の特徴です。
①訪問リハ:プログラム 聴理解課題(聞き取りと書字)
②訪問リハ:プログラム 状況説明(トランプを使って目の前の状況を相手に伝える)
③通所リハ:プロブラム 嚥下評価(聴診器をあて、飲み込みの確認)
通所・訪問リハビリ 日隅(言語聴覚士)
ことばや食事でお困りの方や興味を持たれた方が御座いましたら、是非ご相談ください。
相談窓口:通所リハビリテーション西堀 佐藤(嶺)・笹谷
訪問リハビリテーション西堀 宇野
函館もサクラが開花しました。
2022年04月26日
新年度を迎え、もうすぐ1か月。
皆さまは如何お過ごしでしょうか?私は健康のため、半年くらい前から車通勤を辞め、徒歩通勤しています!(といっても1.5kmくらいなのですが…)
函館もすっかり春の陽気となり、西堀病院の周りの桜も一気に開花しました。4月21日に函館のサクラが開花したのは、史上3番目の早さだそうです。
写真は通勤途中に撮影した西堀病院の近くを流れる亀田川沿いの桜です。
また、リハ課スタッフのみんなとお花見ができる日が来ますように。
リハビリテーション次長 伊丸岡(作業療法士)
新年度を迎えて
2022年04月13日
卒業や入学など、人生の転機が多い春。社会人デビューもその一つの出来事ではないでしょうか。さて、西堀病院リハビリテーション課にも4月から新たに8名のスタッフが入職してくれました。新入職員の表情からは、新たな環境への期待や不安など様々な感情が伝わってきました。「西堀病院に来て良かった」と思ってもらえるように、スタッフ全員で大切に育成していきたいと考えています。
写真は看護部の職員と合同で「移乗研修」を行った際のものです。これからも連携を大切にしながら、患者様により良い支援が提供できるよう努めていきたいと思います。
院内リハビリテーション課課長 寺田(言語聴覚士)
第5回 西堀学会開催
2022年03月11日
理学療法士を中心に始まった西堀学会も5回目を迎え、今年は作業療法士、言語聴覚士も加わって、より充実した研修の場となりました。
当初、対面での開催を企画していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、急遽、オンラインでの開催としました。
エントリーされた演題は全9演題。演題名と発表者をご紹介します。
生活行為向上マネジメントを用いて買い物へ行けることを目標とした症例~コロナ渦での外出機会の検討~ 野崎達貴(作業療法士)
干渉電流型低周波治療機器(ジェントルスティム)を使用することでお楽しみレベルの経口摂取が可能になった症例 渡辺光陽(言語聴覚士)
ハンドヘルドダイナモメーターを用いた股関節伸展筋力計測方法の検討~台固定法の再現性及び妥当性の検証~ 金子優貴(理学療法士)
右TKAの患者様の歩行再獲得を目標に介入した症例 中山晶華(理学療法士)
回復期病棟脳卒中患者の運動機能が食事に及ぼす影響~退院時における経口摂取に関連する因子の検証~ 笹森公平(理学療法士)
回復期脳卒中患者の自宅退院に影響を及ぼす因子 小笠原啓太(理学療法士)
10年ぶりに屋外活動に参加した症例~屋外活動と生きがいの関係性~ 永井裕之(理学療法士)
進行性疾患の利用者への訪問リハ~在宅生活を続けていくためにすべきこと~ 藤下凌(作業療法士)
一般病棟患者の転帰先についての検討~入院の有無による患者の比較~ 吉田嘉樹(理学療法士)
どの発表もリハビリの質を高め、より良いリハビリテーションを患者さま、利用者さまに提供しようという熱い発表でしたが、学術奨励賞は伊丸岡の独断と偏見で中山さんとさせていただきました。今回の経験を糧に今後も頑張ってください!
密にならない交流を!リハビリテーション課リモート忘年会!!
2021年12月24日
12月も残すところあと少しとなり、新年に向けて大掃除や仕事納めなどに忙しくなる時期となりました。西堀病院では毎年全職員が集まる忘年会を恒例としていたのですが、新型コロナウイルスの感染を予防するため、今も尚自粛の対応を取っています。そのような状況だからこそ、一層職員間での交流の大切さを身に染みて感じます。
そこで、私たちリハビリテーション課一同は、リモートを使用した画面上で集まる忘年会を企画し、開催いたしました!それぞれ職員が自宅から参加し、余興やビンゴ大会などの催し物も大いに盛り上がりました(ご近所の迷惑にならないよう節度は守っております)。また、画面越しだからこそ若手の職員が上司と話しやすい一面もあり、直接集まるよりもリラックスして話しているようにも窺えました。
これからも感染対策を職員一人一人が行っていく必要がありますが、その中でも今回のような楽しみも見つけながら、明るい気持ちで皆様とリハビリテーションに励んでいけたらと思います。
忘年会で談笑しているひと時
主任 北 耕輔(理学療法士)
第74回道南医学会大会
2021年12月09日
令和3年11月20日ホテル函館ロイヤルにて第74回道南医学会大会が開催され、その学会に研究発表をしてきました。当院ではリハビリテーション課・理学療法士3名が発表を行い、私は「回復期リハビリテーション病棟に入棟した脳卒中患者の運動機能が日常生活自立度に及ぼす影響~退院時における運動FIMと身体機能評価の関連性~」のテーマで発表をしてきました。内容としては、入院して退院するまでに日常生活動作を自立できるようになるには歩行だけでなく、複合的なバランス能力が必要であるという結果となり、退院してから自宅で生活するためにも歩行やバランス能力が必要不可欠であると改めて考えられました。
また、最近まではリモートでの学会や勉強会が主でしたが、久しぶりの対面であったため、対面ならではの空気と適度な緊張感を味わうことが出来ました。これからも今回と同様な対面での学会や勉強会が増えてくれることを願っています。
↓先日の学会の様子です。
主任 小笠原 啓太(理学療法士)
リハビリ在宅部門 連携に向けた報告会開催
2021年11月19日
季節も秋から冬へ、朝晩の冷え込み増して参りました。
寒暖差がある季節、皆様方も体調管理にはお気をつけください。
11月18日(木)リハビリテーション課で在宅リハ部門による研修参加報告及び、連携促進に向けた事例報告を開催致しました。
題
「地域リハビリテーション」に基づいて
当院での地域活動の振り返りや私たちができることを踏まえて
~永井裕之(通所リハ PT)
「院内-訪問の連携」について、
院内リハから在宅へ繋げられなかった事例と、訪問リハに繋げ卒業に至った事例
~木村千智(訪問リハ PT)
↓開催前。姿勢を正して気合注入!
↑開催中。多くのスタッフが参加。
院内・在宅リハスタッフが参加し、在宅を見据えた目標に沿ってリハビリを考える良い機会でした。
今後もタッフ一同連携強化を図って参ります。
訪問リハビリ 主任 宇野静典(作業療法士)