カテゴリー: リハブログ
ストレスの科学
2018年06月12日
こんにちは。1年前のブログで禁酒を宣言した村上という者です。秋の健康診断の結果をお伝えするはずが、報告できず申し訳ございません。中性脂肪の値は見事正常範囲内に下がりました!!やはり薬の力は偉大です!!さて、新年度を迎え3か月がたちましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。日々充実した生活を過ごしている方もいれば、中には新しい環境になじめずストレスを抱えている方もいると思います。そこで今回はストレスの発生メカニズムと対処法について少しお話したいと思います。
ストレス理論として有名なものに、Lazarus(ラザルズ)が提唱したライフ・ストレス理論があります(下図参照)。今回はこの理論をもとに話を進めたいと思います。まず、ストレスを感じるにはその元となる「潜在的ストレッサー」が存在します。潜在的ストレッサーとは、就職・退職や結婚・離婚、クリスマスなどの「人生の出来事」や、「日常の苛立ち」などが挙げられます。クリスマスがストレスと言うと意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、これは「潜在的ストレッサー」をストレスになり得る潜在的な事象と捉えているためで、ストレスになる場合もあればストレスにならない場合もあるとご理解ください。人生の出来事については、Holms and Rahe(ホームズとレイ)が項目化していますので、興味のある方はお調べください。もしかしたらテレビ番組等で見たことがあるかもしれません。次に、潜在的ストレッサーをストレスであると認識する過程が存在します。これを「認知的評定」と言います。この過程は潜在的ストレッサーを「無関係」、「肯定」、「ストレスフル」の3種類に評価する過程です。認知的評定で潜在的ストレッサーをストレスフルであると評価した場合には、ストレスに対する対処(コーピング)が始まります。
さて、今までストレスの発生機序について、「潜在的ストレッサー」「認知的評定」「ストレスフル」と3つキーワードを挙げました。基本的にストレスに対する対応はこの3つに対して行うことになり、どの時期に対応するかで「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」「ストレス解消型コーピング」に分けられています。ここからは具体的な例を挙げて説明したいと思います。今回は「禁酒」を潜在的ストレッサーとし、それがストレスフルであると認識された状態を想定したいと思います。問題焦点型コーピングは潜在的ストレッサーそのものを解決する対処方法で、今回の場合は禁酒をやめてしまうという対処になります。潜在的ストレッサー自体を消すという最も根本的な解決方法なので効果的ではありますが、会社での人間関係や金銭的な問題など、自分の意志で解決できない問題には対処できないこともあるかと思います。自分の意志で解決できない問題の場合は、しかるべき方に相談し、一緒に潜在的ストレッサーに対する対応を検討することが望ましいでしょう。次に情動焦点型コーピングは認知的評定に対する対処方法です。つまり、禁酒をストレスとして捉えるのではなく、「自分の健康のためになる」と肯定的に捉える対処方法です。この対処方法で重要なのは、無理やり自分に言い聞かせて肯定するのではなく、心から肯定するということです。一度ストレスと感じてしまった事象に対して改めて肯定するのは非常に難しいかもしれませんが、実はストレスに強いと言われる人はこの対処法を取ることが多いと言われています。最後にストレス解消型コーピングでは、ストレスと感じる事象そのものの解決を図るのではなく、趣味活動などで気分転換を図る対処方法で、多くの方が実践している方法だと思います。例えば旅行や買い物などでストレスを発散するというイメージです。
人それぞれで選択するコーピング方法は違うと言われていますが、対応方法が3種類あると分かると、自分が試していないコーピングを意識的に試してみることで、ストレスを解消出来る可能性が広がるのではないでしょうか。
(文:作業療法係長 村上)
「食べる」を支える
2018年06月05日
最近、テレビ番組で『嚥下障害』についてよく取り上げられていますよね。少し前はほぼ耳にすることもなかった用語が、今では知っていて当たり前の時代になってきています。私の職種、言語聴覚士にとっての専門分野の一つです。
当院では、嚥下障害の方を支える為の『摂食嚥下入院』を実施していますが、その中でほぼ必ず実施しているVF検査。嚥下障害という言葉に比べると「聞いたことがない」「聞いたことはあるけど、よくわからない」という方が多いのではないでしょうか。
私のもう一つの顔、北海道言語聴覚士会 道南支部では、6月30日に国際医療福祉大学の倉智先生をお招きし、VFの見方と治療への繋げ方に関する研修会を開催致します。初の函館開催で、とっても貴重な機会です。参加の申し込み先は私ですので、興味のある方は、是非お気軽にお声かけ下さい。
日 時 平成30年6月30日(土) 14時~17時(受付13時30分~) 会 場 函館市医師会病院 5階講堂 演 者 「嚥下造影検査 ~解析のポイントから介入立案まで~」
国際医療福祉大学 成田保健医療学部 言語聴覚学科
倉智 雅子 先生参加費 会員 1,000円
非会員 2,000円(文:在宅リハビリテーション課長 寺田)
平成30年度 新たな仲間とともに始動!
2018年04月26日
戌年!
2018年01月30日
皆さん、新年も明け、正月太りがやっと解消しつつあるこの頃をお過ごしではないでしょうか?今年の函館は、近年では珍しく雪の多い冬となっていますね。休みの日の大雪はなんとかなっても、仕事の日の大雪は…。普段、車で約25分かけて車通勤している私には、先日の膝上までの大雪には本当に泣かされました。
「通所リハビリの利用者さん、こんな日ならみんな来ないのでは?」とドキドキしながら通勤したら、こんな日でも真面目に利用して下さる利用者さま。一方、「雪かきあるから休みます」との利用者さま。リハビリに求められる様々を感じられる通所リハビリは、色々な思考と学びを与えてくれます。春には介護報酬改定がありますが、目の前の利用者さまが必要としているサービスを見失わないことこそが大切なことであると思います。今年の干支である犬のように、利用者さまの想いに忠実に、時には力強く声を上げながら、寄り添う想いを大切にしたリハビリの提供を今年も目指していきたいと思います!
(文:在宅リハビリ課長 寺田)
音楽は心も体も動かす。
2017年12月29日
自動車メーカーHONDAからリハビリ機器「歩行アシスト」
2017年12月06日
だんだんと気温が低くなってまいりました。今年も残すところあと1ヶ月を切ろうとしております。年越しの準備は初めていますか?年を越す前にも12月はたくさんのイベントもありますね。忘年会、クリスマス、大晦日…
さて、話は変わりますが11月29日(水)に自動車販売メーカーHONDA様からリハビリ機器「歩行アシスト」のデモンストレーションを行っていただきました。この歩行アシストは股関節の動きをセンサーで検知し、実際に歩いている時の足の振り出しを誘導することでスムーズな歩行を学習することを目的としています。歩行アシストの機械を腰と両脚の太ももの部分に装着します。装着にかかる時間は30秒程度。あとはタブレット型の操作装置でアシストしたい動きを機会に送信するだけで歩行時の足の振り出しを誘導してくれます。パターンや方法も多く導入されているので、入院されている方から通所・訪問リハ、リハビリを受けていない高齢者にも適応できると感じました。
時代の流れで医師の手術機器の進化だけではなくリハビリテーション機器も進化を遂げています。患者様により質の高いリハビリテーションを提供できるよう我々も時代の流れに遅れをとらないよう日々新しい情報、知識を深めていけるよう努力していきたいと思います。
(文:理学療法士係長 佐藤)
予防教室を開催しました!「函館賛歌de若返り体操」を実演
2017年12月06日
西堀病院では、今年度(6月頃~)も各地域で予防教室を開催しておりました。今年度の目標は脳梗塞や転倒しないように地域の皆様がお互いに知識や運動方法を教え合い、実践していく“互助力”の向上をテーマに講義させて頂いていました。
そこで、今年度から新しい取り組みとして函館市が制作した「函館賛歌de若返り体操」を実施しました!目的として背中やお腹を鍛え、前かがみになりがちな姿勢を良くする段差に躓きにくい足腰作り認知症予防地域の人たちとの交流で表情豊かにするなどを特徴として挙げられております!リハビリスタッフも体操を覚えるため、月2回程度練習をしています。各体操の動きにも目的が異なりますので、疑問・興味があった場合はリハビリスタッフに質問してみてください!函館市のごみ収集時の音楽のため馴染みあるメロディーだと思います!!65歳以上の方に限られますが市役所や地域包括支援センターで配布されていますので、実践してみて下さい!
予防教室が開催終了した地域もありますが講義で学んだことを地域の皆様で継続して取り組むことが大事になってきます。是非、学んだことを生かし楽しい日々を過ごして頂ければなと思っております。もし、これから「やってみたいな」「地域で取り組んでいきたいな」という場合は【西堀病院 リハビリテーション課 伊丸岡】までご連絡頂ければと思います(0138-52-1531)。函館市に限らず市外からの問い合わせも気軽にご連絡ください。
(文:理学療法士 相馬)
ノロウィルス対策の勉強会を行いました!
2017年12月04日
あなたの姿勢は大丈夫ですか?
2017年08月29日
西堀病院では、今年度も各地域で予防教室を実施しております。平成29年7月13・14日に理学療法士 佐藤係長がふらっとDaimonにて「良い姿勢をとるためには」というテーマで講義を行い、約125名の参加者に足を運んでいただけました。
講義内容は、姿勢とは?良い姿勢とは?悪い姿勢だとなぜ良くない?姿勢による身体への悪影響悪い姿勢から良い姿勢になるためには?の大項目5つで講演を行いました。何気ない日常生活を送る上で“普段の姿勢”は今後の生活に大きく影響されると考えられます。長時間のデスクワーク、農作業などで「肩や腰が痛い」、「痛いけど我慢できるから大丈夫」など、身体からサインは出ていないでしょうか?始めは小さい変化なのですが見逃さないように自分の身体のチェックはとても重要になってきます。
私たちセラピスト(リハビリ従事者)は地域の皆様に、様々なテーマで知識や運動方法等をお伝えさせていただき、函館市民の皆様がいつまでもより良い生活・人生を送って頂きたいと考えております。悩み事や相談などがある場合はお気軽にご連絡ください。
(文:理学療法士 相馬)
今年も開催!! 夏のイベント「イカ踊り」!!
2017年08月14日
8月に入っても暑い日が続いていましたが、ここ数日少しずつ涼しくなってきましたね。
8月と言えば、函館では港祭りが開催されます。そして、港祭りではイカ踊りがあるのは函館に住んでいる人ならばご存じだと思います。西堀病院でも毎年多くのスタッフが参加して食べたり、飲んだり、踊ったりと祭の雰囲気を楽しんできました。
今回は今年初めてイカ踊りに参加した新人さんの感想を紹介します。- ・初めてイカ踊りに参加した為、踊ることができるか不安もありましたが、実際に踊ってみるととても簡単で楽しく踊ることができました。
- ・西堀病院の一体感とパワーを感じることができました。この一体感とパワーをリハビリにも繋げていきたいと思います。
- ・函館の文化を感じられる良い機会となりました。函館市民が一丸となって楽しんでいる雰囲気が最高でした。
今年の新人さんは2次会の出し物も頑張りましたし、函館の夏を十分に楽しむことが出来たと思います。