少しずつ寒さが増してきておりますが、まだまだ日中は暖かい日が続いております。寒暖差が激しいですが、皆さまにおかれましては体調を崩されないようお気を付けください。
さて、在宅リハビリテーション部門では、またまた新たな取り組みを実施いたしました。通所リハの利用者さまと担当理学療法士が一緒に市立函館看護専門学校の看護学生さんへ授業をさせていただきました。授業科目は「在宅看護論」という科目で、実際に要介護認定を受けた利用者さまの在宅生活の情報を聴取し、看護師の視点でどのように支援していけるかを考える、という内容です。担当理学療法士と利用者さまが発症から入院生活、退院、在宅生活に関する状況を時系列に沿って質問し返答していただくトークスタイルで進め、学生さんたちは自分たちが重要な情報だと思う部分をまとめます。その後、グループディスカッションで更に聴取したいことを質問し、利用者さまに答えていただきました。発症してから退院後の在宅生活までを時系列に沿って当事者から、身体の変化、心境の変化を直接聞けるというのは実際に働いてからもなかなか無い機会だと感じました。最後に在宅生活を支援する多職種の中で理学療法士がどのように利用者さまの生活を考え、リハビリを提供していくのかという事と実際のリハビリ場面を動画で紹介し授業を終えました。授業を終え学生さん達は、利用者さまが学校を出られるまで見送り、大きな声でお礼をされていました。利用者さまもとても嬉しそうにされており、これも1つの社会復帰、役割の創出につながる取り組みになると感じました。ご協力いただいた利用者さまには本当に感謝いたします。在宅リハビリテーション部門では、これからも利用者さまのためにできることを考え実践してまいります。また新しい取り組みがありましたらご紹介いたしますのでお楽しみにしてください。
在宅リハビリテーション課長 佐藤 嶺(理学療法士)