日: 2023年11月2日
利用者さまと共に学生へ授業を!
2023年11月02日
少しずつ寒さが増してきておりますが、まだまだ日中は暖かい日が続いております。寒暖差が激しいですが、皆さまにおかれましては体調を崩されないようお気を付けください。
さて、在宅リハビリテーション部門では、またまた新たな取り組みを実施いたしました。通所リハの利用者さまと担当理学療法士が一緒に市立函館看護専門学校の看護学生さんへ授業をさせていただきました。授業科目は「在宅看護論」という科目で、実際に要介護認定を受けた利用者さまの在宅生活の情報を聴取し、看護師の視点でどのように支援していけるかを考える、という内容です。担当理学療法士と利用者さまが発症から入院生活、退院、在宅生活に関する状況を時系列に沿って質問し返答していただくトークスタイルで進め、学生さんたちは自分たちが重要な情報だと思う部分をまとめます。その後、グループディスカッションで更に聴取したいことを質問し、利用者さまに答えていただきました。発症してから退院後の在宅生活までを時系列に沿って当事者から、身体の変化、心境の変化を直接聞けるというのは実際に働いてからもなかなか無い機会だと感じました。最後に在宅生活を支援する多職種の中で理学療法士がどのように利用者さまの生活を考え、リハビリを提供していくのかという事と実際のリハビリ場面を動画で紹介し授業を終えました。授業を終え学生さん達は、利用者さまが学校を出られるまで見送り、大きな声でお礼をされていました。利用者さまもとても嬉しそうにされており、これも1つの社会復帰、役割の創出につながる取り組みになると感じました。ご協力いただいた利用者さまには本当に感謝いたします。在宅リハビリテーション部門では、これからも利用者さまのためにできることを考え実践してまいります。また新しい取り組みがありましたらご紹介いたしますのでお楽しみにしてください。
在宅リハビリテーション課長 佐藤 嶺(理学療法士)
いざ!全国学会での発表と運営スタッフ!怒涛の2日間!
2023年11月02日
新型コロナウイルスが5類となり、リハビリテーション業界における会議や研修会も少しずつ対面開催が増えてきております。そして10月28~29日に第10回 日本予防理学療法学会学術大会が函館アリーナ・市民会館にて対面にて開催されました!
本学会のテーマは「予防理学療法学の学際性」であり、理学療法士に限らず、さまざまな職種の方が参加され発表もされるという、まさに予防を考える専門職合同の学会となりました。参加者は1000人を超え、参加者のご家族も同席でき、お子様も体験できるようなスポーツイベントや市民へ向けた朗読劇も組み込まれた非常に内容の詰まったプログラムでした。私はその中で、ポスター発表をさせていただきました。私は転倒予防に関して興味を抱いておりますが、発表者の方々はさまざまな視点から転倒予防を考えており、私自身、多くの新しい視点を知るきっかけとなりました。
そして、もう1つの大きな役割が会場運営!当院からも多くのスタッフが学会運営に携わってくれて道南支部の理学療法士と函館市医師会・看護リハビリテーション学院の学生さんたちと共に一生懸命働きました。部署が違い、普段は一緒に働くことのないスタッフの仕事を目にすることができ、自分の業務に責任をもって取り組んでいる姿勢を見て、とても安心し、誇らしく思いました。
学会での発表、学会への参加は私たち理学療法士の視野を広げ、モチベーションを高めるきっかけとなるとても重要なイベントです。また、自分の病院以外の理学療法士と関わることのできる機会でもあります。医療は日々進化します。学ばなければいけないではなく、学び続けることを楽しみながら高め合っていきましょう!
在宅リハビリテーション課長 佐藤 嶺(理学療法士)