手洗いについて
きちんと手洗いしているつもりでも、水でサッと濡らすだけで終わってしまっているケースも見受けられます。これでは、細菌やウイルスは落とせません。石鹸を使ったとしても、しっかりと時間をかけて、洗い残しがないように丁寧に洗わないと効果は半減してしまいます。
熱いお湯でゴシゴシ洗うのもダメ!!皮膚の油分が奪われて、手荒れの原因となってしまいます。荒れた皮膚は、細菌が大変増殖しやすいのです。また、家族で共有のタオルを使うと台無しです。湿ったタオルで増殖した細菌が再び手に付着してしまいます。是非、この機会に、毎日の手洗い方法を見直し、正しい確実な手洗い習慣を身につけましょう。
※このようなところに触れた際には、しっかり手洗いを行いましょう。
うがいについて
うがいは、繊毛運動のような、のど本来が持つ防御機能を高めるとともに、物理的な洗浄効果や、さらにうがい薬を使えば殺菌効果によって口腔やのどを清潔にします。
その結果、のどの粘膜の機能が回復して活性化され、細菌の予防や口臭の抑制が期待できます。うがいには大きく分けて、上を向いてのどの奥を洗う「ガラガラうがい」と、口を閉じてほおをふくらまして行う「ブクブクうがい」があります。
高齢者の場合は「ガラガラうがい」を行うときは、誤嚥の可能性が高くなりますので注意が必要です。
(文:一般病棟副師長 西崎)