嚥下障害(えんげしょうがい)という言葉をご存じでしょうか。
最近であればテレビや新聞などで、皆さんもきっと一度は耳にした事があるのではないかと思います。簡単に言うと「食べ物を安全に食べられない状態」を言います。
代表的な症状の「むせ」は日常的に誰でも経験する事であり、気管に誤って入った食物を外に排出する為の正常な仕組みでもありますので、「たまにむせる」程度であれば、さほど心配は無いという事になります。ただし、「むせを繰り返す」場合は、嚥下障害を疑う事が重要となります。
嚥下障害になると肺炎になったり、普段の食事が食べられなくなるなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。むせ以外にも嚥下障害を疑う症状を以下に挙げますので、気になる場合には当院の言語聴覚士にご相談下さい。
(むせ以外での症状の例)
・硬いものが噛めない
・長時間口にため込んでいる
・努力して飲んでいる
・食事前後に声が変化する
・一食に30分以上かかる
・食欲がなく元気がない
(文:リハビリテーション課 在宅リハビリ課長 寺田)