動脈硬化とは、血管が厚く硬くなり、内壁にコレステロ-ルが溜まって血液の流れが悪くなる病変です。
動脈硬化の現れかたにはおもに3つのパタ-ンがありますが、圧倒的に患者数が多く、コレステロ-ルとの関係が深いのが粥状(アテロ-ム)硬化で、これは脳や心臓などの太い動脈の内膜にコレステロ-ルが付着して盛り上がった部分ができ、内皮から血栓ができ、そのために内腔が狭くなって、血流を妨げるものです。
動脈硬化は、脂質異常症や高血圧、肥満、喫煙などが原因と言われ、脳や心臓、足などに症状が現れます。そして脳卒中、狭心症、心筋梗塞など生命に関わる危険な病気を引き起こすのが動脈硬化の怖いところです。
動脈硬化を予防するためには、脂肪の摂りすぎに注意したり、食物繊維を十分に摂取することや、適度な運動を習慣にすることが大切です。
生活習慣改善以外では薬物療法がありますが、薬を服用しているからと言って食べたいものを好きなだけ食べたりしては、薬の効果は十分に発揮できません。薬を服用しながら、食事療法や運動療法を続けることと定期的な検査を受けることが大切です。
(文:検査課長 関谷)