ノロウイルスは冬場に多い「感染性胃腸炎」の一種で、感染することで発熱や我慢出来ない下痢や吐き気で1日に何度も吐いてしまう人もいるウイルスです。
症状がおさまるまでは嘔吐や下痢で体の水分が失われやすいので、少しずつこまめに水分補給を行う事が推奨されています。水や麦茶などで水分だけを補給すると、体内の塩分が薄くなります。また、排尿などで水分と塩分が体外に排出されることで、ますます体内の塩分は薄くなります。
究極に塩分がなくなった体は、危険な状態となり、痙攣をおこしてしまう可能性もあります。塩分を含む経口補水液やスポーツドリンクで水分補給する事が大切です。
さらにノロウイルスは感染力が強く、便や嘔吐物などを介して二次感染するケースも多く、適切に処理して消毒を行わないと感染を広めてしまう可能性があります。ノロウイルスはアルコールや高温、酸にも対する耐性があり、乾燥や水中にも強いのが特徴です。適切に対処するには「次亜塩素酸水」などできれいに拭き取る事が望ましいと言われています。
ノロウイルスに感染しないまたは感染させないためにも、除菌や手洗いを徹底しましょう。
(通所リハビリテーション係長 斉藤 亨)