近年、医療現場や介護現場では「紙おむつ」が活用されるようになりました。以前主流であった「布製のおむつ」と違い、衛生的で使い捨て、経済効率が高いという面から、普及したと思います。しかしながら、どんな商品にも利点と欠点があります。今は様々なメーカーが多種多様な「おむつ」を販売しておりますが生産者側がアピールする「長所」だけに捉われず、『使うご本人』と『介護者』に合ったものを選び、正しく使うことが大切です。たとえば、同じ尿取りパットの使用においても、使用されるご本人の生活や姿勢排泄の量によって「正しい当て方」が変わってきます。これを間違ってしまうと、おむつ排泄でも失敗し重ね当てや皮膚トラブルの要因となり、ご本人や介護者の負担に繋がることがあります。
当院の看護部では「排泄ケア委員会」を立ち上げ、現在正しいおむつの選択・使用について日々学び、切磋琢磨して取り組んでおります。お悩みの事がありましたら、一度当院にご相談してみてください。さらにおむつだけに頼らない排泄方法もご提案させていただきますので、お気軽にお声をかけてください。
(文:外来副看護師長 皮膚排泄ケア認定看護師 荒本明子)