10月4日、看護部による第35回看護研究発表が開催されました。提出された演題は、7題です。
回復期リハビリテーション病棟における在院日数を意識したリハビリとの共同的な関わりかた~FIMを活用した取り組み~(回復期病棟)
看護計画に生かして展開していけるか、リハビリとのコミュニケーションを図るシートなど方法を検討していき、
いかに共有化できるか模索してました。
『内服事故の低減を目指す~Im SAFERを用いた分析を行って』(一般病棟)
事故が起きてから対策を練るのではなく、事故が起きる前に取り組みたいという意識から研究しています。
ひとつの注目した事例を通して、事象関連分析し原因の追究、対策を検討していました。効果的に分析することで、
アクシデントを防ぎ働きやすい職場になる、と考察しています。
『人工呼吸器装着患者の入浴を試みて』(障害病棟)
NIPPV装着のままでの入浴方法を確立するという目的のもと研究しています。機材の確認、家族の確認、
浴室の準備、手技統一のためのマニュアル作成と勉強会の実施により取り組んでいます。患者様の不安を
軽減しつつ機材の目的を達成するための工夫、患者様の基本的欲求を達成するためにどうするかと考察しています。
『フットケアを通して糖尿病患者の生活指導を考える』(外来)
統一した生活指導を行えることを目的に取り組みました。
糖尿病手帳の配布、活用について、改善された患者、横ばいの患者の分析から、患者の意識への働きかけ、
指導の仕方について考察されていました。外来という機能から指導への取組について課題を明確にしています。
『コーヒーを利用しての消臭方法を試みて~コーヒー抽出後のカスの再利用』(看護助手の部)
食事前の排泄のケアは、必要であるにも関わらず、その残る臭いは食事に悪影響を及ぼす。そこに着目して研究に取り組んでいます。
いかに効果的に消臭できるか、ケアの中に組み込んでいく方法を研究しました。測定器にて評価した結果、消臭の成果が見られました。それはコストの削減にもつながり、その後の課題としてより効果的に、また消臭を拡大していきたいとしています。
『排泄用ワゴンの工夫』(看護助手の部)
殆どの患者様がおむつを使用しているという実態から、いかに効率的におむつ交換ができるかという視点で取り組んでいます。
使用する物品をどのように工夫するかで、ケアがスムーズになり、それにより患者様の負担軽減となり、またケアをするスタッフへの負担軽減にもつながっています。
発表の会場に熱気があふれるほどの参加人数で、看護部だけではなく、医師も参加しておりました。質疑応答も活発になされ、看護部長の講評もあり、笑いも起こり雰囲気はあたたかいものでした。研究の成果が今後生かされることが期待されます。
(文:在宅課長 兼 地域連携課長 齊藤)