9月14日、15日に盛岡市で開催された褥瘡学会に、皮膚・排泄ケア認定看護師とともに参加しました。
盛岡市民ホール、岩手県立情報交流センター、ホテルメトロポリタン盛岡、岩手保健医療大学などの会場をかけもちしながらの移動で、少し大変でしたが、過ごしやすい天気で良かったです。
「スキンテアを予防する栄養アプローチ」のセミナーで紹介された栄養補助食品がとても気になりましたので一部ご紹介致します。
皮膚は年齢を重ねていくと共に、弾力が低下しカサカサ、タルタルになってきます。皮膚を支えるコラーゲンが減少すると皮膚が乾燥し、バリア機能が衰え、とても傷つきやすい状態になります。
そこで、皮膚に関わる栄養素として、コラーゲンを含む栄養補助食が褥瘡を改善したり、皮膚の潤いが増すそうです。
個人的に気になるので試してみたいと思います。
(文:回復期リハビリテーション病棟副師長 阪本)
毎年恒例の日本褥瘡学会、今年は回復期リハビリテーション病棟において、褥瘡が早期に改善した症例を、ポスター提示させて頂きました。ポスターの出来栄えはともかく・・・
入院期日が約150日と限りある日数で、重度の褥瘡をよくここまで改善できたなぁ、と改めて考えることができました。近年、医療業界では「在宅」「地域包括」と頻繁に語られておりますが、学会でも同様に、“在宅に帰るためには”“在宅生活を続けるためには”という視点での講演や発表が多かったと感じます。
そのキーワードとなるのは「ザ・連携」!!病院内での多職種はもちろん、在宅で生活する人においても、医師・看護師・ケアマネージャーを含めた、多職種でいかに相談し合うかが、在宅生活を継続できる“秘訣”となります。しかし、実際生活している方々の多くは、「どこに相談すれば良いのかわからない」のが現状のようです。外来に所属し、組織を横断する立場として、そんな悩める方々に気配りできるよう、常にアンテナを張れる看護師を目指したいと思いました。
また、「褥瘡=床ずれ」は、ベット(布団)で寝たきりになることでできてしまう、という印象が多いですが、脊髄損傷など知覚異常となる病気の場合は、車椅子などに座る姿勢でもできてしまうことがあります。「寝たきりじゃないから安心」ではなく、「その姿勢、安全・安楽?」かどうか、ぜひ相談・確認できる環境づくりをしていきたいです。
(文:皮膚・排泄ケア認定看護師 荒本)