西堀病院リハビリ課のブログ 西堀病院リハビリ課のブログ

第6回 西堀学会(2日目)

2日間わたって行われた西堀学会最終日は「症例検討」。

偶然にも発表者3名とも2年目のPT・OT・STでした。

まだまだ粗削りな部分もありましたが、3名に共通して言えたことは“患者の主訴をしっかり捉えた関り”だったことです。

1例目の「ひとりでトイレに行きたい若い女性の症例」では低周波治療器を積極的に取り入れ、電気刺激を併用した筋力トレーニングを続けている発表でした。

2例目の「施設入所が決まっている高齢男性の症例」ではご本人が半ばあきらめてしまっていたものの、利き手交換を行い趣味活動が再開できたことで、意欲が向上し日常生活動作にも改善がみられた発表でした。

3例目の「在職中に発病した男性の症例」では職場復帰に向け多職種で連携し、役割分担をして関わることが出来た発表でした。

発表後のディスカッションでは院内リハビリだけでなく、在宅リハビリから“退院後のリハビリ継続の必要性”“家族・職場への必要な情報提供”など貴重なアドバイスを多く聞くことが出来て、大変実りある学会となりました。

今回の学会を通して、いま目の前にある障害だけでなく、その患者の「その人らしさ」や「1年後、5年後の先の生活」を見据えたリハビリが提供出来るよう日々励んでいこうと決意を新たにしました。

主任 松島 環(言語聴覚士)

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