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もしもの備え ~見落としがちな習慣の危険~

9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震では、最も大きな揺れが起こった地域で震度7。函館では震度5弱、七飯町で震度4、北斗市で震度3を記録しました。また、地震の影響で道内最大の火力発電所である苫東厚真火力発電所が破損し、函館市内も停電や高層マンションなどでは停電に伴った断水も生じました。

 

今までの人生の中で停電というのは初めての経験で、信号機が使用できずに道路が渋滞していたり、ほとんどのお店が閉まっている光景、夜中には外灯が点かない真っ暗な地域などとても衝撃的でした。また、のちに「電話もつながらなくて不安になり外出した」という声を耳にしましたが、このような状況での不用意な外出は避けた方が良いそうです。

 

私自身日頃からの備えの大切さを感じる出来事となり、今後のために懐中電灯や飲料水、電池式や手回し充電式のラジオなど準備しようと思いました。

 

また私の身近に起こったことなのですが、地元である札幌東区は震度6弱を記録し、実家のタンス2棹が倒れたそうです。幸いにも両親に大きなけがはなかったのですが、倒れたタンスの中は普段使いにくい下段に物が入っておらず、使いやすい中段から上段に物をしまっていたとのことでした。土台となる下方が軽く、中~上方が重たくなると、物体はバランスが不安定になります。またタンスの固定もしていなかったことから倒れてしまったようです。

 

身の回りのついやってしまう習慣にも、危険は隠れているかもしれません。今できる備えをご家族やそばにいる方と話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

 

(文:理学療法士主任 澤谷)

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